京田辺市立大住中学校
「経済知力フォーラム」の平成 19 年度プロジェクトの第3弾として、昨年度と同様、京田辺市・京田辺市教育委員会・同志社大学連携推進事業(特別授業「暮らしと経済」全3回)が、京田辺市立大住中学校で行なわれました。(2008.1.29-2.5)
テーマ | 講師 |
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「暮らしと経済」 | 篠原総一(同志社大学経済学部教授) |
「くらしと働き」 | 浦坂純子(同志社大学社会学部准教授) |
「くらしとお金」 | 新関三希代(同志社大学経済学部教授) |
「特別授業に参加して」 | 王 暁輝(同志社大学大学院総合政策科学研究科博士課程) |
コーディネーター 堀岡治男(経済知力フォーラム専務理事)
暮らしと経済篠原総一教授・同志社大学経済学部
第1回目の特別授業が平成20年1月 29 日(火)の午後( 5 、 6 時間目)に行なわれました。
テーマは、「イントロダクション:暮らしと経済」、講師は同志社大学経済学部の篠原総一教授。
5時間目は、大住中学の隣にある北部住民センター1階の多目的ホールに3年生全員( 200 人)が集まって、篠原先生の講義「経済とは何か」を受けました。
篠原先生は、「卵焼き」を作るためには何が必要か? 電気はどこからくるのか? など身の回りにある例を取り上げ、「経済」とは身近な問題であることを説明しました。また、世界のGDP(国内総生産)データを示して、「経済」とは豊かな社会の基礎であることを説明。生徒から出た「円高とは?」という質問に対しては、りんごの値段を例に円とドルの関係から円高を解説しました。一方的に講義するのではなく、要所要所で生徒たちに質問を投げかけ、答えを導き出しながらの授業だったので、授業終了後には、「わかりやすかった」という感想もきかれました。
6時間目は、それぞれの教室に戻り、同志社大学の大学院生・学生との「交流会」。
1組から5組までの各クラスに、2人ないし3人の院生・学生がお邪魔し、中学生との交流を深めました。 経済の話はもちろんのこと、大学生活についての質問などもでて各クラスとも盛り上がり、大変充実した時間を過ごすことができました。 (立川 彩・同志社大学経済学部4回生)
くらしと働き浦坂純子先生・同志社大学社会学部准教授
第2回目の特別授業が平成 20 年1月 31 日(水)の午後( 5 、 6 時間目)に行なわれました。テーマは、「くらしと働き」、講師は同志社大学社会学部准教授の浦坂純子先生。
5時間目は、前回と同じく大住中学校の隣にある北部住民センター1階の多目的ホールに3年生全員が集まって、浦坂先生の講義「くらしと働き」を受けました。
浦坂先生の授業は、大学生にとっても答えることがなかなか難しい「働くとは何か?」という問題をクイズ形式でとくというもの。題して、「大住中学校杯クイズ大会」。「働く年齢」「働く時間」や「賃金」など8つのテーマについて計 21 問。例えば、「日本が 100 人の村だとしたら働いている人は何人か?」「 2006 年の日本の完全失業者は、横浜市( 360 万人)、大阪市( 260 万人)、京都市( 150 万人)のどれに最も近いか?」などなど。最高得点者に副賞が出るということで、生徒の参加度も高い授業でした。なお、全問正解者は2人で、仲良く副賞を分け合いました。
6時間目は前回と同じく、それぞれの教室に戻り、同志社大学の大学院生・学生との「交流会」。1組から5組までの各クラスに、院生・学生が2人ずつお邪魔し、中学生との交流を深めました。経済の話はもちろんのこと、大学生活についての質問なども出て、各クラスとも盛り上がり、大変充実した時間を過ごすことができました。高校受験を控えた生徒が多いなか、今回の特別授業が受験の息抜きになるとともに、将来のどこかの場面で役立ってくれれば幸いです。 (米田正樹 同志社大学大学院M1)
くらしとお金新関三希代・同志社大学経済学部教授
第3回目の特別授業が平成 20 年2月5 日(火)の午後( 5 、 6 時間目)に行なわれました。 テーマは、「くらしとおカネ」、サブタイトルは「株式ってなに?」。 講師は同志社大学経済学部教授の新関三希代先生。
授業に先立って、「優秀賞」の表彰式が行なわれました。 第1回目の授業「くらしと経済」の感想文・質問の優秀者(各組2人ずつ計10人)の名前が読み上げられると、 会場からは大きなどよめきが起きましたが、優秀者たちは新関先生から手渡される優秀賞(「篠原賞」)を、少し恥ずかしげに、 しかし誇らしげに受け取りました。